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すごいのは、「シカク」じゃなくて「マル」だった?GLOO スティックのりの話

子どもの頃からずっと身近にあるけれど、意外と知らない文具の話。知ったら思わず誰かに言いたくなる、そんな小ネタをお届けしていくこのコーナー。今回は、紙のカドまで塗りやすい、四角いスティックのりのお話です。

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スタイリッシュな接着用品のシリーズ「GLOO」が発売されたのは、2019年1月のこと。シリーズの4アイテムの中で、特に注目を集めたのは、のり面が四角いスティックのりです。紙のカドまではみ出さずキレイに塗れる!と好評を得ると同時に、こんな声もよく聞かれました。

そういえば、四角いスティックのりってありそうなのに、なんで今までなかったんだろう?

実は、スティックのりを四角くするというアイディア自体は、GLOOがはじめてではありません。それなのに、なぜ今まで普及してこなかったのでしょうか?理由は、キャップの形にかくされていました。

コピー用紙で作った模型を例にみてみましょう。ほぼ同じ大きさの四角柱を、左をキャップ、右を本体に見立ててかぶせます。

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四角い本体に四角いキャップをかぶせると、カドに力が集中してキュッと押し込まれます。すると、辺の部分は逃げ場がないため、内側に向かって変形します。これによって、キャップと本体の間にスキマができてしまうのです。

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キャップをきつく作ると密閉性が高まるような気がしますが、実はかえってスキマができてしまうんですね。ここからのりが乾燥して、品質が保てなくなってしまうのです。

これが円形のキャップであれば、力が全体的に均一にかかるため、スキマができてしまうこともなく、密閉性が保てます。なので、スティックのりのようにうるおいが大事!乾燥は敵!密閉命!というものは、今まで円柱型がほとんどで、四角い形のものはなかなか普及してきませんでした。

GLOOのスティックのりは、四角い本体に円形のキャップをかぶせることで、この問題を解決しています。

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本当にすごいのは、「四角いスティックのり」というアイディアを思いついたことよりも、それまでの「のりが四角ならキャップも四角」という固定観念に対し、「のりは四角でも、キャップは円形でいいのでは?」と発想を転換したことだったんですね。

というわけで、今日の「ちょっと言いたくなる話」は

実はGLOOのスティックのりの本当にすごいところは、四角いのりに円形のキャップをかぶせたことなんだよ

でした。次回をお楽しみに!

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