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普通のノートより開発するのが3倍大変だった!ソフトリングノートの話

子どもの頃からずっと身近にあるけれど、意外と知らない文具の話。知ったら思わず誰かに言いたくなる、そんな小ネタをお届けしていくこのコーナー。今回は、コクヨが独自に開発したやわらかリングでおなじみの、「ソフトリングノート」の話です。

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せまい場所でも折り返して半分のスペースで使えるのが便利なリングノート。でも、書くとき金属製のリングが手に当たって気になる、という人も少なくありません。そんな中、2015年に発売された「ソフトリングノート」は、ぷにぷにとやわらかい樹脂製のリングを採用することで、リングが手に当たっても痛くなりにくい、という画期的なノートでした。

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今となってはすっかり定番になった「ソフトリングノート」ですが、開発には並々ならぬ苦労があったそうです。一般的なノートの開発期間は約1年ですが、「ソフトリングノート」の開発にかかった期間は約3年!なんと、通常の3倍も時間がかかったんです。

まず苦労したのは、ちょうどいいやわらかさの素材を見つけること。

「リングが手に当たっても気にならないようにするためには、やわらかい素材を使えばいいのでは?」というアイディアは開発初期からありました。でも実際にやわらかさ重視で試作品を作ってみると、ページがリングに引っかかってめくりにくく、ノートとして使いものにならなくなってしまう、という大問題があったのです。

かたいリングは、手に当たったときに気になる。でもやわらかくすると、ページがめくりにくい。ページはめくりやすくて、でもやわらかくて、それでいて耐久性があって…という、相反する要素を同時に成立させるための、バランスがとれた素材にたどり着くまでが大変でした。

素材がなんとか決まっても、そこで終わりではありません。既存のノート生産設備は、金属リングを使用するものばかり。「ソフトリングノート」という、まったく新しいノートを商品として世に出すためは、文字通り「作り方から作る」必要がありました。

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やわらかい樹脂素材のリングを、中紙に開けられたたくさんの穴にひとつひとつ素早く正確に通す方法を確立するのは、ソフトとはほど遠い、とってもハードな道のりだったそうです。

そんなこんなで、「ソフトリングノート」の開発がスタートしてから実際に商品として発売されるまでには、約3年もの歳月が必要だったんですね。

というわけで、今日の「ちょっと言いたくなる話」は

ソフトリングノートって、ちょうどいい素材をみつけるのも大変だったし、作り方を作るのも大変だったから、開発に普通のノートの3倍の時間がかかったんだよ。

でした。次回をお楽しみに!

大吉!
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いらっしゃいませ!!ここは文具が大好きな店長が始めた架空の文具店。文具を愛してやまない人たちと一緒に、良い文具を世に広める活動をしています。ここに来れば、思わず誰かに話したくなるような、楽しく、奥深い文具のお話もたくさん。不定期ですが店員さんも募集します(運営:コクヨ株式会社)