そういえば何の略?ファイルの「S型」と「E型」の話
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そういえば何の略?ファイルの「S型」と「E型」の話

子どもの頃からずっと身近にあるけれど、意外と知らない文具の話。知ったら思わず誰かに言いたくなる、そんな小ネタをお届けしていくこのコーナー。今回は、ファイルの仕様でよく見かける「S型」と「E型」の違いについてのお話です。

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カタログやインターネットの通販サイトでファイルを探しているときなどに、商品名や仕様のところに「A4-S」や「B5-E」と書いてあるのを見たことがあるかと思います。「A4」や「B5」はそのファイルで綴じられる紙の大きさのことだろうとすぐに推測できますが、その後に続く「S」や「E」が何を表しているのか、お分かりになりますでしょうか?

ファイルをよく使われる方は、経験則でなんとなく「S」は「タテ型」、「E」は「ヨコ型」というイメージをお持ちかもしれません。それも間違いではないのですが…ちょっとこちらのカタログの、クリップボードのページを見てください。

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あれ、ヨコ型が「S」でタテ型が「E」なの?何コレ???カタログが間違ってるんじゃない?????と混乱してしまった人もいるかもしれません。でも、大丈夫。名称の成り立ちを知れば、その謎はすぐに解けます。

S型の「S」「Side Opening」の頭文字で、Sideは「長辺」のこと。
E型の「E」「End Opening」の頭文字で、Endは「短辺」のこと。

つまり、「S型」「長辺でひらく(長辺にとじ具がある)」ファイル。「E型」「短辺でひらく(短辺にとじ具がある)」ファイル、ということになります。

この知識をもって改めてクリップボードのページを見てみると…たしかにS型は長辺に、E型は短辺にとじ具がありますね。

実は、ファイルの基本的な呼称はJIS規格に定められています。昔は「タテ型」「ヨコ型」の他にも「本型」、「チョウ型」など様々な呼び名があって、先ほどのクリップボードの例のように、混同したり間違ったりとトラブルが後を絶ちませんでした。そこで、日本ファイル・バインダー協会が国際的な呼び方に統一することを提唱し、今の「S型」「E型」の呼称に定着したのです。

ちなみに、ファイルの寸法をカタログ等に記載する場合には、とじ具がある側の寸法を先に書くのが国際的な慣習になっています。なので、同じA4サイズのファイルでも…

S型 297mm×210mm
E型 210mm×297mm

と、寸法を書く順番が逆になっているのです。豆知識として覚えておくと、通販などで自分の求めている仕様のファイルにたどり着きやすくなるかもしれません。

というわけで、今日の「ちょっと言いたくなる話」は

ファイルの「S型」は「Side Opening」の略で長辺にとじ具があるもの、「E型」は「End Opening」の略で短辺にとじ具があるものを指してるんだよ

でした。次回をお楽しみに!


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